帰宅したら「おとーさーん。なんかスイッチがねー。」
なんかバツが悪そうに話す息子(小3)。
「どした?」
できるだけ話しやすい空気を作ろうと、ちょっと柔らかめに聞く。
事情を聴くと、どうもユーザーが居なくなったとか。
スイッチを託された僕は取り敢えず中身を見てみる。
本来であれば、僕、息子、娘、友達、友達、友達、と、たくさんユーザーがいたはずだ。
スイッチを起動し、見てみるとそこには、
「こうめい」
他のユーザーは居ない。
寝室に行き、寝る間際に「こうめいって誰?」って聞いたら息子の友達だそう。
スイッチは持ってない子だそうだ。
持ってないから、適当に操作して消したんだろう。
そう思っていました。
「直すのに時間かかるかも知れないから今日は無理かもー。。」と言い、ドラクエしに出掛ける僕。
いや、目的の半分は病気対策のウォーキングなので許して(´・ω・`)w
歩きながら考える。
息子のセーブデータが消えた。
最初に買ったスーパーマリオオデッセイから、イーブイまで。
ソフトはそんなに多いわけじゃ無いけど、楽しそうにやってたな。
僕は涙が出そうになった。
息子は先日、「ソード&シールドが出る前に、手持ちのポケモン全部レベル100にするんだ!今フリーザーが99だからもうちょい!」と意気込んでいた。キラキラしていた。
僕は嬉しかった。
けど、そのデータはもう無い。
ゲームのやり過ぎは勿論良くない。
しかしだ、僕も元ゲーマー。
小学生の頃どっぷりハマっていた。
飽食の時代、次から次にゲームに手を出す子にはならないで欲しいなって思ってた。
次(ソード&シールド)に向け、今までやってたゲームをキッチリ楽しもう。
その姿勢が嬉しかった。
しかしだ。今そのデータは全て消えた。
何も知らない子の仕業とは言え、僕は心配だ。
息子の中で何かが音を立てて折れるんじゃないか。今後の人生に多大な影響を与えるんじゃないか。
せっかくここまでやりこんだデータを、何の権限も無い者に破棄される。
データは二度と戻らないだろう。
しかし僕も諦めが悪い。
「スイッチ ユーザー 消された」で検索。
やはりと言うべきか、ユーザーを消した時点でセーブデータは消え、復旧は不可能とのこと。
その流れで出てきたユーザーの消去方法。
小学生とはいえ、3年生。
この操作を複数のユーザーに対して行い、消していく。
決して難しい言葉は書いていない。
僕は悪意を感じました。
一緒にいて、その操作を見ていなかったうちの息子に非が無いかと言われれば無いわけでは無い。
ただ、そこを責めたくない。
そんな息子の友達を責めるわけにもいかない。
物理的な破壊でも無いので友達の親に連絡するほどでもないかなって感じ。
でもね、悪意はあっただろう。
ま、なかったかもしれないけど。
僕の本心はフルスイングで「こうめい」にゲンコツしたい気分だ。
ゲーマーとして。
けど、そんなことしません。大人なので。
心底クッソもやもやしてますけど。
息子がいたたまれないなって。
息子の時間返して。
とりあえずユーザー「こうめい」を削除して気を紛らわせてます。
ひどい話よ。
どうしたらいいんかね、こういう時。

